小学生におけるインターネットゲームと睡眠,生活習慣,学業,気分との関連に関する横断的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Cross-sectional Study of the Relationship between Internet Gaming and Sleep, Lifestyle Habits, Schoolwork, and Mood among Elementary School Students
  • ショウガクセイ ニ オケル インターネットゲーム ト スイミン,セイカツ シュウカン,ガクギョウ,キブン ト ノ カンレン ニ カンスル オウダンテキ ケンキュウ

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抄録

<p>小学生のインターネットゲームと睡眠,生活習慣,学業,気分の関連について横断的研究を行った.インターネットゲーム障害(internet gaming disorder:IGD)はDSM-5の診断基準を用いた.1~3年生の低学年男子19.4%,女子10.6%,4~6年生の高学年男子15.1%,女子7.6%がIGDに該当した.ゲーム時間が2時間を超えると入眠困難,起床困難,熟睡困難,昼間の眠気,悪夢をみる,朝食をとらない,勉強と運動が嫌い,やる気がない,イライラすることと有意な関連がみられた.IGD該当に低学年,男子,ベッドでのゲーム機使用,メディア機器の所有,使用ルールがない,遅い就寝時間がそれぞれ独立して関連していた.IGD該当になるオッズ比の上昇は,就寝時間が遅くなると高学年よりも低学年が,ベッドでゲームをする場合は男子よりも女子で大きかった.ゲーム機使用に関する指導指針を策定することが望まれる.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 63 (6), 543-556, 2023

    一般社団法人 日本心身医学会

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