指宿港海岸における天然砂むし温泉実施条件の現地観測に基づく検討

  • 三宅 崇智
    株式会社エコー事業本部環境系事業部沿岸環境部
  • 太田 琴子
    株式会社エコー事業本部環境系事業部沿岸環境部
  • 網田 全
    株式会社エコー事業本部環境系事業部沿岸環境部
  • 吉田 光寿
    株式会社エコー事業本部環境系事業部沿岸環境部
  • 笠毛 健生
    株式会社エコー事業本部防災系事業部環境解析部
  • 小野 信幸
    株式会社エコー経営企画部技術研究所
  • 森 晴夫
    一般財団法人沿岸技術研究センター
  • 溝江 孝雄
    前国土交通省九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所
  • 宮﨑 啓司
    前国土交通省九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所
  • 平原 俊明
    国土交通省九州地方整備局鹿児島港湾・空港整備事務所海岸課
  • 浅野 敏之
    鹿児島大学

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON FEASIBLE CONDITIONS OF THE NATURAL SAND-STEAMING HOT SPRING BASED ON FIELD OBSERVATION IN IBUSUKI PORT COAST

抄録

<p> 指宿港海岸では,海岸構造物に養浜を組み合わせた面的防護工法による整備が進められている.整備にあたり,地域の重要な観光資源である「天然砂むし温泉」を含む温泉地下水環境の保全が重要な課題となっている.指宿の天然砂むしは,温泉地下水で高温となった砂層内で身体を暖めるという世界でも例がない独特の温浴法であるが,その実施条件は十分明らかになっていない.本研究では,天然砂むし温泉の実施条件を明確にすることを目的とし,2018年から継続してきた温泉地下水の観測結果を整理した.天然砂むし温泉は,地盤高はT.P.+0.7m~+1.4m,表層温度(砂面下0.2mの温度)は65℃~80℃,砂浜表面から地下水位までの距離は0.3m~0.6mの範囲で実施されることを明らかにし,表層温度は砂浜表面から地下水位までの距離に応じて線形的に低下するという関係性を見出した.</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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