津波避難時における渋滞緩和を目的とした徒歩避難促進手法の試作:宮城県石巻市における実践例

書誌事項

タイトル別名
  • PROPOSAL OF PROMOTION OF EVACUATION ON FOOT FOR ALLEVIATING TRAFFIC CONGESTION: AN ANALYSIS EXAMPLE AT ISHINOMAKI CITY, MIYAGI PREFECTURE

抄録

<p> 津波からの避難は原則徒歩とされているものの,近年は車で避難する人が多く,それに伴う渋滞発生が深刻な問題となっている.本研究では,津波からの徒歩避難を促進することを目的とし,個人と地域全体の避難行動を再現・評価する簡易的なシミュレーターを整備し,石巻市民を対象にその利用を実践した.その結果,1)自身が車避難で渋滞に遭遇し,津波到達予想時間までに安全な場所に到達できないことが提示されることで,2)自身は車避難でも津波到達予想時間までに安全な場所に避難できるものの,地域全体をみたときに渋滞が多数発生し,多数の人が危険にさらされる実態を把握したことで,徒歩避難へと意向を変える人が存在することが確認され,すべての利用者でないものの,同手法によって車から徒歩の手段変更の意向を促進できる可能性が示された.</p>

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