錨鎖による係留力を用いた大型船の津波係留対策に関する基礎的研究

書誌事項

タイトル別名
  • AN EXPERIMENTAL STUDY ON TSUNAMI COUTERMEASURE USING ANCHOR CABLE FOR LARGE SHIP MOORED ALONG QUAY WALL

抄録

<p> 既往の研究で中小型船の890GT(総トン数)型練習船を対象とした津波に対する船体動揺シミュレーションによる検討から,本船に艤装される錨と錨鎖または外部から接続する錨鎖を用いた錨鎖係留力(緩い係留)の追加による岸壁係留船の津波対策の可能性が見出された.本研究では,東北地方太平洋沖地震津波により荷役係留中に被災した9万DWT級大型石炭船をモデルに,錨鎖による係留力を用いた大型船の津波係留対策の可能性について,段波津波が作用する場合の船体運動及び係留力に関する実験的検討を行った.錨鎖追加により,係留索バネ定数を4倍に強化することによる係留限界津波高さの向上を保持したままSurgeや係留索張力を抑制できるが,一方で過大な錨鎖張力が生じることも確認された.</p>

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参考文献 (3)*注記

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