外切開法による甲状腺手術の際の合併症とその対策
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- 松尾 美央子
- 国立大学法人九州大学病院耳鼻咽喉科頭頸部外科
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Description
経頸部切開による甲状腺手術の中でも,良性もしくは被膜外浸潤のない甲状腺癌への甲状腺峡葉切除術は,甲状腺手術の基本である。甲状腺を手術する時のポイントとして,1)反回神経麻痺が発生しにくい Berry靭帯周囲の操作方法,2)上喉頭神経外枝麻痺を低減できる上極の処理方法,3) エナジーデバイスの使用による術後血腫対策が挙げられる。また,甲状腺組織の全摘出が必要な際に,副甲状腺機能を温存できる甲状腺準全摘術は有用な選択肢となる。以上のような合併症への対策をまじえ,経頸部切開法による甲状腺手術手技について述べる。
Journal
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- JOURNAL OF JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY
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JOURNAL OF JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY 33 (2), 121-124, 2023
JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390016572052794496
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
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- Abstract License Flag
- Disallowed