外切開法による甲状腺手術の際の合併症とその対策

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経頸部切開による甲状腺手術の中でも,良性もしくは被膜外浸潤のない甲状腺癌への甲状腺峡葉切除術は,甲状腺手術の基本である。甲状腺を手術する時のポイントとして,1)反回神経麻痺が発生しにくい Berry靭帯周囲の操作方法,2)上喉頭神経外枝麻痺を低減できる上極の処理方法,3) エナジーデバイスの使用による術後血腫対策が挙げられる。また,甲状腺組織の全摘出が必要な際に,副甲状腺機能を温存できる甲状腺準全摘術は有用な選択肢となる。以上のような合併症への対策をまじえ,経頸部切開法による甲状腺手術手技について述べる。

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