膵癌早期発見のための内科開業医アンケート調査

  • 川口 義明
    かわぐち消化器内科(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 川嶌 洋平
    かわぐち消化器内科(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 遠藤 格
    横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 岡 正直
    岡内科クリニック(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 岡沢 啓
    けいゆう病院(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 荻原 泰
    荻原医院(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 川名 一朗
    済生会横浜市南部病院(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 木村 貴純
    木村内科・胃腸内科(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 三道 由起子
    関内サンドウ内科医院(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 多羅尾 和郎
    たらお内科・消化器科(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 永井 一毅
    永井医院(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)
  • 前田 愼
    横浜市立大学医学部消化器内科学(横浜内科学会消化器の知識を増やす会世話人施設)

書誌事項

タイトル別名
  • Questionnaire survey for early detection of pancreatic cancer

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抄録

<p>【背景】1cm以下の早期膵癌を見つけるためには腹部超音波検査(AUS)における膵癌間接所見とリスクファクターから一般診療医が拾い上げることが重要である.</p><p>【目的】膵癌に対する意識調査の結果を報告する.</p><p>【方法】神奈川県内科医学会会員1,465人にアンケート調査を行った.</p><p>【結果】回収126人(平均年齢61.6歳).91%の施設で超音波装置保有.膵癌のAUS間接所見やリスクファクターに関しての認知度は高く,適切な対応がなされていた.AUSによる主膵管正常径の認知度や主膵管描出能に関しては消化器専門医が非専門医と比べて有意に優れていた(P<0.05).リスクファクターである糖尿病に関して,増悪時には行われている画像検査が,初診時には行われていない傾向が有意に認められた(P<0.05).</p><p>【結論】膵癌早期発見のために,糖尿病患者に対する初診時・増悪時の画像検査の積極的な介入が重要である.</p>

収録刊行物

  • 膵臓

    膵臓 38 (5), 318-327, 2023-10-31

    一般社団法人 日本膵臓学会

参考文献 (11)*注記

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