iMCD-NOSの特徴が混在した,「iMCD-TAFRO以外のTAFRO症候群」の 1 例

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抄録

症例は 73 歳男性。半年間で 10 kg の体重減少と,血液検査で貧血と血小板減少を認められ,当科に紹介,入院となった。頸胸腹部造影CTでは全身のリンパ節腫脹,胸腹水を認めた。鼠径・頸部リンパ節および骨髄生検では有意な所見は認めなかった。入院後に腎機能低下,CRP上昇,発熱を認めた。感染症,自己免疫疾患,悪性腫瘍等を否定し,TAFRO症候群と診断した。プレドニゾロン内服治療により,臨床症状および血液検査所見は改善した。本症例はiMCD-TAFRO国際診断基準のTAFROsyndrome, not iMCD-TAFRO(その内,除外基準に該当する疾患の並存を認めないもの)に当たるが,報告例は稀である。また,iMCD-TAFROとiMCD-NOSの特徴が混在していたため,その臨床像について報告する。

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