海洋深層水由来の淡水の水道事業適用に関する考察

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タイトル別名
  • On application of freshwater water supply business derived from deep ocean water

抄録

海洋深層水(以下,深層水)の淡水化技術の水道事業適用に関する妥当性を検証した.深層水は表層の海水(以下,表層水)と比較して浮遊懸濁物質が少ない,塩素消費量が小さい等,淡水化処理が有利である.また,現状の大多数の水道事業で使用されている陸水(河川水,湖沼水等)由来の原水と比較して水量が豊富であり,水温,水質が安定,水質は良好極めて清浄である上,水利権等取水にかかる制限も少ない.一方,深層水の取水可能な場所は大規模消費地である都市部からは一般に遠く,また海水淡水化にかかるコストが河川水等の浄化方法と比較して割高である.しかしながら技術の進展に伴いコストの差は縮まっており,海洋温度差発電の副産物としての淡水製造であればコストはさらに低減することが推察される.以上から,深層水淡水化技術は現在の水道事業が抱える水処理の諸問題解決への寄与が期待できる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016649288512384
  • DOI
    10.11174/dowas.23.56
  • ISSN
    1884958X
    13458477
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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