前立腺癌治療後14年目に認めたPSA陰性の前立腺癌孤立性肺転移の鑑別にNKX3.1による免疫染色が有用であった一例

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タイトル別名
  • A case of PSA-negative solitary pulmonary metastasis from prostate cancer diagnosed by immunostaining for NKX3.1 14 years after treatment initiation for prostate cancer

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抄録

<p>前立腺癌の肺転移は他臓器への転移を伴うことや多発性であることが多く,孤立性転移は稀である.前立腺癌のマーカーとしてPSAが知られているが,PSA陰性での孤立性肺転移は原発性肺癌との鑑別に苦慮する.症例は72歳の男性.PET-CT健診で右肺中葉の結節に異常集積を指摘され当院呼吸器内科を紹介となった.他医で14年前に前立腺癌に対し前立腺全摘が行われ,以降はPSA値と5年間のみの画像診断で経過観察されていたが特に異常は指摘されていなかった.1年間のCT経過観察で右肺結節の増大を認め当科紹介となった.右肺中葉部分切除を行い迅速診で腺癌と診断されたが,原発性肺癌と前立腺癌の肺転移との鑑別は困難で,右肺中葉切除とリンパ節郭清を追加した.病理検体のPSA染色は陰性だったが,前立腺癌の癌抑制遺伝子で低分化前立腺癌や転移病変に特異度が高いことで知られるNKX3.1が陽性で,前立腺癌の肺転移との診断となった.</p>

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参考文献 (13)*注記

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