幼稚園及び認定こども園における障害児支援の体制と個別の指導計画の作成実態(3)個別の指導計画の様式に関する調査研究から

書誌事項

タイトル別名
  • The survey of support system for children with disabilities and utilization for an individualized teaching plan in Kindergartens and Certified centers for early childhood education and care (3): A study of the foemat of the individuaIized teaching plan
  • ヨウチエン オヨビ ニンテイ コドモエン ニ オケル ショウガイジ シエン ノ タイセイ ト コベツ ノ シドウ ケイカク ノ サクセイ ジッタイ(3)コベツ ノ シドウ ケイカク ノ ヨウシキ ニ カンスル チョウサ ケンキュウ カラ

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説明

本研究の目的は、幼稚園と認定こども園で使用されている個別の指導計画様式が、よりよく機能するための要件について明らかにすることである。方法としては全国から無作為に収集した個別の指導計画(n=78)の分類を行い、その代表例を挙げ、個別の指導計画の作成・活用の在り方について検討を行った。調査の結果、個別の指導計画様式は「生活と遊びの形式」「療育の視点の形式」「5領域の形式」「記入者に任されている形式」の大きく4つの形式に分けられた。「生活と遊びの形式」の園が最も多く、「5領域の形式」の園が最も少ないことが明らかになった。  個別の指導計画作成については、教師間の話し合いの中で幼児の姿を捉え保育を振り返ることが重要であり、その情報共有のツールとして個別の指導計画が機能する可能性が示唆された。その際、5領域や10 の姿の視点が教師間の共通言語として有効であるという点が明らかになった。さらに個別の指導計画を作成・活用する際、保育者が参考にできる留意点の提示が必要であることが明らかとなった。

収録刊行物

  • 現代児童学研究

    現代児童学研究 3 (1), 53-60, 2020-12-01

    東京家政学院大学 現代生活学部 児童学科内 現代児童学研究会事務局

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