1型糖尿病をもつ幼児期・学童期の子どものセルフケアに関する文献レビュー

  • 小倉 あゆみ
    大阪公立大学大学院看護学研究科子ども・家族ケア科学分野
  • 平谷 優子
    大阪公立大学大学院看護学研究科子ども・家族ケア科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Literature review on self-care for preschool and school-age children with type 1 diabetes
  • 1ガタ トウニョウビョウ オ モツ ヨウジキ ・ ガクドウキ ノ コドモ ノ セルフケア ニ カンスル ブンケン レビュー

この論文をさがす

抄録

<p> 1型糖尿病の患者は血糖コントロールが生涯にわたり必要であるため、子どもがセルフケアを獲得し継続できることが重要である。本研究の目的は、1型糖尿病の学童期までの子どものセルフケアに関する先行研究を概観し、幼児期・学童期の子どものセルフケアとセルフケア獲得のための支援を明らかにすることである。医学中央雑誌Web版を用いて、キーワードを「小児」、「1型糖尿病」、「自己管理」とし、原著論文に絞って検索した。23件の文献を分析した結果、幼児期では、親が行う血糖測定などを受け入れ、一部の手技の実施や糖尿病管理に関心をもつなど、セルフケアに取り組み始めていた。学童期は、技術や知識を習得して実践できるようになる過程であり、心理的な側面や友人関係がセルフケアに影響することが明らかになった。子どもの発達段階に即した支援や保育所・小学校と医療機関との連携の必要性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ