サッカーにおけるゴールキーパーのクロス処理難易度を定量化する回帰式の構築およびその検証(測,方)

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抄録

<p>本研究の目的は、ロジスティック回帰分析を用いて、クロス処理難易度を定量化する回帰式を構築するとともに、その検証を行うことであった。標本は、回帰式の構築に2018FIFAワールドカップロシア大会予選リーグ48試合を、検証に決勝トーナメント16試合を用いた。</p><p>まず、ゲームパフォーマンス分析により、ゴールキーパーがクロスに対応するシーンから、クロス処理の難易度に関連すると考えられる20項目およびクロス処理の成否に関するデータを収集した。その後、収集したデータをロジスティック回帰分析により統計処理を行い、クロス処理難易度を定量化するための主要因を抽出した。</p><p>その結果、クロス処理難易度に影響を及ぼす主要因は、クロスに至るまでの状況(セットプレーorオープンプレー)、クロス者に対する前方守備者の有無、クロス者に対する接触守備者の有無、クロスボールが蹴られた後の他選手による軌道の変化の有無、クロス到達地点5m以内の相手選手数、クロス到達地点5m以内の味方選手数、クロス到達地点両ポスト間の味方選手数、クロスが蹴られた地点からゴール中心までの距離、クロス到達地点からゴール中心までの距離、守備側最終ラインからゴールラインまでの距離、クロス速度の11要因であった。これら11要因の回帰係数を組み合わせることにより、クロス処理難易度を定量化する回帰式を構築した。</p><p>構築された回帰式の検証結果については学会当日報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016880929667328
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_149
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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