栄養講習が大学女子ソフトボール選手の食行動変容ステージおよび体組成に及ぼす影響

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抄録

<p>アスリートが高いパフォーマンスを発揮するために栄養は重要である。しかしながら、栄養上で問題を抱えるアスリートは多く存在し、特に大学生アスリートは、一人暮らしなどの理由で、ある程度生活が自由であることから、食事に関する問題が多く報告されている。また、アスリートの栄養教育に注目が集まっており、実際に栄養教育を行ったことで食事内容が改善されることが報告されている。しかし、大学女子ソフトボール選手を対象とした栄養に関する先行研究は少ない。そこで、本研究では、大学女子ソフトボール選手を対象として、栄養講習前後の食意識、食行動ステージ、食事内容および身体組成を比較することを目的とした。対象者は、T大学女子ソフトボール部に所属する8名とした。食事調査、食意識調査、および食行動変容ステージに関する調査はGoogleフォームを用いて実施した。生活活動時間調査を1日の活動時間を10分刻みで記入できる用紙を用いて行った。調査期間は、食事調査、24時間生活活動時間調査を2021年9月13日~19日、10月11日~17日、食意識・食行動変容ステージ調査を2021年9月19日、10月17日、12月16日、栄養講習を2021年9月29日に実施した。その結果、次のことがわかった。1)PFCバランスは、栄養講習前後で有意な変化は認められなかったが、対象者個々でみると、数値が改善された者がいた。2)食意識・食行動変容ステージは、有意な変化が認められ、栄養講習前、栄養講習後、2ヶ月後の順で高くなった。3)体脂肪率は、栄養講習前後および2ヶ月後の間で有意な差は認められなかったが、対象者個々でみると、体脂肪率が減少する者がいた。本研究で対象となった選手は、栄養講習を受けることで、栄養摂取状況、体脂肪率に変化することはなかった。しかしながら、栄養講習後および2ヶ月後に食意識・食行動変容ステージには改善がみられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016880929998976
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_501
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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