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説明
<p>【目的】寛骨臼移動術(TOA)などの関節温存術は,前初期変形性股関節症(OA)に推奨される治療法だが,中年期以降の患者において保存治療症例と比較された報告はなく,その有効性には結論が出ていない.本研究の目的は,中年期の初期OA患者においてTOAが保存治療と比較して股関節予後を改善するか検討することである.【方法】寛骨臼形成不全に伴う初期OAの中年期(45-64歳)患者で5年以上経過観察された患者のうち,TOAを施行されたTOA群77例(女性68例,平均年齢:51歳,平均観察期間:13年)と,対側手術から1年以上保存治療が行われた保存治療群64例(女性59例,平均年齢:53歳,平均観察期間:13年)において関節生存率を比較検討した.【結果】THA移行での関節生存率は,TOA群92%,保存治療群64%と,TOA群は保存治療群よりも関節生存率が有意に高かった.【考察】寛骨臼移動術は中年期の初期OA患者の股関節予後を改善する.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 399-401, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390016880930124800
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可