骨形成不全症の下腿変形に対する矯正骨切り術後の合併症に関する検討

抄録

<p>骨形成不全症(以下OI)の下腿変形に対する矯正骨切り術後に生じた骨折やcut-outについて調査した.2006年~2021年に当院で下腿矯正骨切り術後に骨折やcut-outを生じたOI患者4例8肢を対象とした.性別は男2例,女2例,初回手術時年齢は1-7歳(平均3歳7か月),Sillence分類Ⅰ型1例,Ⅱ型1例,Ⅲ型2例,使用機種は全例エンダー釘を用いた.骨折発生時の脛骨全長に対する髄内釘支持部の割合Nail length ratio(以下NLR)を調査した.骨折は4例5肢で発生し,骨折部位は全て髄内釘先端部であった.骨折時のNLR(%)はⅠ型が89.6,93.0,Ⅱ型が81.5,Ⅲ型が82.6,77.6,64.0,83.2であった.Cut-outはⅡ型,Ⅲ型に発生し,NLRは平均82.6(77.6~94.0)であった.OIに対する非伸長性髄内釘を用いた下腿矯正骨切り術において,髄内釘入れ替え術の指標としてNLRは有効とは言えなかった.</p>

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