ただ一人の科学教育研究者になっていく
書誌事項
- タイトル別名
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- Becoming One Researcher in Science Education
- Drawing the Journey through the Trajectory Equifinality Approach
- ―複線経路等至性アプローチを用いた軌跡の描出―
抄録
<p>本研究の目的は,複線経路等至性アプローチ(TEA)を用いて,ある科学教育研究者を事例に科学教育研究者の現在に至るまでの経路を描き出すことである.本研究では,研究協力者として主に量的研究手法を採用してきた科学教育研究者1名を選定した.半構造化面接で得られたデータをもとに,大学学部3年次の【研究室配属】から,大学教員となり,質的研究の方法論に関する読書会に参加した上でなお,【自分では質的研究をしないと考える】までの経路を描き出した.その経路は,指導教員や研究室の後輩,異なる研究方法論を採用する研究者との対比を通して,ただ一人の科学教育研究者であり続けるために自らが研究の道を進み始めた原点を再発見する過程であり,比較的初期に構築された価値観や信念が強固に維持されていく過程であった.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 38 (2), 163-168, 2023-12-09
一般社団法人 日本科学教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390016902828117632
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可