脱炭素化に向けた従来プラスチックのリサイクルと素材代替の均衡点分析

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タイトル別名
  • Trade-off Analysis between plastic recycling and material substitution for decarbonization

抄録

<p>ポリ乳酸(PLA)は植物由来かつ生分解性という特徴を持っているが、PLAが容器包装に使われた場合、マテリアルリサイクルにおいて生分解性という特徴は障害となり、選別後に焼却処理されると想定される。これは本来リサイクルされることで得られていたGHG削減効果を奪うことを意味し、PLAによる代替がかえってGHG排出量を増やす可能性がある。本研究では、プラスチック製容器包装を対象にPLAが使われている事例を調査し、各品目のリサイクル率を考慮した上で、将来的な国内の余剰原料からのPLA製造に伴うGHG排出量と化石資源由来の従来プラスチックの代替に伴うGHG削減量の均衡点を求めた。その結果、リサイクルの推進によって家庭へ流入するプラスチック製容器包装が65%以上正しくリサイクルされると、代替可能な用途全てにPLAを導入することはGHG排出削減の観点から望ましくないことが明らかになった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016958307301888
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.34.0_175
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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