GDPナウキャストと景気判断~景気判断実務におけるGDPナウキャストの活用に向けて~

書誌事項

タイトル別名
  • GDP Nowcasting and Economic Assessment: Applying Real-time GDP Forecasting to Early Assessment of Ongoing Economic Activities

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説明

本稿では、景気判断実務におけるGDPナウキャストの活用を目的とし、政府の「月例経済報告」における経済動向の評価と GDP ナウキャストより得られる経済動向の評価の関係性を検証する。 両者ともにリアルタイムに観察されるデータをもとにデータと整合的な評価が行われるとすれば、両者による経済動向の評価は自ずと整合的になると考えられるが、本稿での検証を通じて、限られた経験に基づく結果ではあるが、GDPナウキャストの予測値が“連続して”、“同一方向へ”、“一定程度大きく”改定されるような局面で、「月例経済報告」においても経済の現状に関する基調的な判断が GDP ナウキャストの改定と整合的な形で修正される傾向が示された。こうしたことは、GDPナウキャストに大きな改定が見られる際には経済動向に関する従来の見方に変更が迫られている可能性が高いことを示唆し、景気判断を行う上での1つの材料として利用する可能性も考えられる。

収録刊行物

  • 経済分析

    経済分析 208 (0), 146-164, 2023-10-25

    内閣府経済社会総合研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016969190951168
  • DOI
    10.60294/keizaibunseki.208.0_146
  • ISSN
    27589900
    04534727
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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