有機肥料による比較的乾燥した低栄養の砂土と粘土質土壌の改良

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タイトル別名
  • Improvement of Relatively Dry Sandy Soil of Low Nutrient Content and Clay Soil Using Organic Fertilizer

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抄録

コンポストと化学肥料を組み合わせ,タイ国の2種類の土壌で,土壌改良を試みた。コンポストと化学肥料を組み合わせ投与した場合,土壌中の全細菌数,セルロース分解菌数,セルロース分解カビ数,硝化細菌,アゾトバクター,リン可溶性細菌,およびリン可溶性カビの数はコンポスト単独や化学肥料単独の場合より増大した。コンポスト単独およびコンポストと化学肥料混合の肥料を投与した場合は,乾燥砂土壌のpH,有機物,カリウム,カルシウム,硫黄などは著しく増大した。一方,粘土質土壌ではこれら成分はそれほど変化はしなかった。乾燥砂土壌では,コンポストと化学肥料の投与で,肥料を全く投与しない対照実験と比較して,トウモロコシの収量は208%増大したが,粘土質土壌では162%の増大であった。微生物相の改善がこれらの収量増加にかかわっていることが示唆された。

収録刊行物

  • 農業施設

    農業施設 41 (1), 29-37, 2010

    農業施設学会

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