キウイフルーツ花粉の効率的採取に向けた一斉採花の検討

DOI
  • 村上 覚
    静岡県農林技術研究所果樹研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A study on efficiently extracting kiwifruit pollen by collecting multiple flowers simultaneously

抄録

キウイフルーツかいよう病Psa3の発生に伴い,キウイフルーツ生産者は,花粉の安定確保に向け,自家採取を見直している.キウイフルーツ花粉の自家採取は重労働であるため,効率化が求められている.そこで本研究では,一斉採花による効率的な花粉の採取方法について検討した.本手法で花粉採取量が最も多かったのは,中心花が5分咲き頃であったことから,この時期が適していると判断された.また,一斉採花は慣行の個別採花と比べ,採花期間が1/6程度と短くなり,一日当たりの花粉採取量は2.5倍に増加したため,花粉採取作業の軽労化が期待できた.その一方で,本手法で得られた花粉の総量は個別採花の半分以下になり,花粉の発芽率も20%程度低くなったことから,その改善が課題であると考えられた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017035747271040
  • DOI
    10.24524/jjpal.68.1_9
  • ISSN
    24330272
    03871851
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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