大学生の日常生活ストレッサーとストレスへの意識的・無意識的反応,ならびに精神的健康の関連

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タイトル別名
  • The association between stressor in daily life, voluntary / involuntary responses to stress, and mental health in university students

抄録

大学生のストレス反応の意識的側面と無意識的側面が精神的健康状態に及ぼす影響を検討するためにResponses to Stress Questionnaire(Connor-Smith et al. 2 )の日本語版を作成し,日常生活ストレッサーとストレスへの意識的・無意識的反応そして精神的健康度の関連を検討した。RSQ日本語版の因子分析の結果,意識的関与である一次的制御コーピングに2因子(相談・表現,問題解決),二次的制御コーピングに3因子(肯定的思考,受容,気晴らし),意識的退却コーピングに3因子(意図的否認,意図的回避,希望的思考),無意識的反応である無意識的関与に3因子(反芻・感情喚起,衝動的行動,生理的喚起),無意識的退却に4因子(活動性低下,認知的干渉,感情マヒ,逃避)が確認された。GHQ30の得点を目的変数,日常生活ストレッサー得点とRSQの下位因子得点を説明変数とする重回帰分析の結果,無意識的反応である反芻・感情喚起ならびに生理的喚起,感情マヒが精神健康度(の悪さ)に正の効果を持つことが示された。

収録刊行物

  • CAMPUS HEALTH

    CAMPUS HEALTH 56 (2), 231-237, 2019

    公益社団法人 全国大学保健管理協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017035748798080
  • DOI
    10.57540/campushealth.56.2_231
  • ISSN
    24329479
    13414313
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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