『魔女の宅急便』における支援のありかたに関する心理臨床学的探求の試み ー「不如意」との出会いという視点からー

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  • Clinical Psychological Exploration of Support in Kiki’s Delivery Service : From the perspective of encountering things going awry

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抄録

要約  本論の目的は,アニメーション映画『魔女の宅急便』(スタジオジブリ制作・東宝配給)を題材に,13歳の見習い魔女・キキの心の成長と,周囲の支援のありかたについて心理臨床学的な視点から検討をおこなうことである。本論では,「不如意」との出会いという観点からキキの変化を読み取っていく。その作業を通して苦悩する多くの思春期の子どもたちを支援する際の道標としたい。  キキは修行先の街で,故郷の村では体験したことのない,数々の思い通りにならない現実に落ち込み,内なるネガティブな感情に振り回され,挙句は魔法の力まで喪失してしまう。その意味で,キキはいわば先鋭化した形で「不如意」を生きたと考える。本論ではキキがこうした危機をいかに乗り越え,周囲はどう支援したのかを考えていく。

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