偏光カメラシステムを用いた可視光Cross-Ratio Methodによる注視点推定

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タイトル別名
  • Visible-Spectrum Cross-Ratio Based Gaze Estimation Using Polarization Camera System

抄録

<p>視線計測装置は,眼鏡型やディスプレイに取り付ける非接触型が市場に流通しており,その多くは推定精度の観点から近赤外光源を使用している.視線計測技術は,高速かつ直感的なユーザインタフェースへの応用が期待されているが,長時間の眼に対する近赤外線の照射は使用者に負担が生じる場合があるため,日常的な利用には懸念もある.そこで,本稿ではディスプレイから照射される光が偏光されていることに注目し,Cross-Ratio Methodに必要であるディスプレイ領域を,ディスプレイの四隅に近赤外光源を配置することなく抽出し,注視点を推定する手法を提案する.具体的には,偏光された領域が差分画像として検出可能なカメラシステムを開発し,角膜表面に反射するディスプレイ領域を検出する.検出されたディスプレイの四隅の座標とモデルベースの虹彩追跡によって得られた虹彩中心座標からCross-Ratio Methodを用いて注視点を推定する.提案手法の評価実験を行ったところ,近赤外線を照射することなく誤差約3度の精度で注視点の推定を実現した.可視画像を使用した注視点推定では室内照明による推定精度の低下が見られたが,提案手法では室内照明下においても精度が低下することなく注視点推定を実現した.</p>

収録刊行物

  • 画像電子学会誌

    画像電子学会誌 50 (1), 180-186, 2021

    一般社団法人 画像電子学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017113108528896
  • DOI
    10.11371/iieej.50.180
  • ISSN
    13480316
    02859831
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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