神経筋疾患におけるMUNIXとMUNEによる運動単位推定

DOI
  • 阿部 達哉
    国立病院機構箱根病院神経筋・難病医療センター神経内科
  • 今井 富裕
    国立病院機構箱根病院神経筋・難病医療センター神経内科
  • 小森 哲夫
    国立病院機構箱根病院神経筋・難病医療センター神経内科 国際医療福祉大学小田原保健医療学部

書誌事項

タイトル別名
  • Utility of motor unit number index (MUNIX) and motor unit number estimation (MUNE) in differentiating motor neuron disease and myopathy
  • 運動ニューロン疾患と筋疾患の鑑別における運動単位数推定に関する考察

抄録

<p>運動単位数推定(MUNE)やmotor unit number index (MUNIX)は,神経筋疾患の機能的な運動単位数を評価する検査法である。今回,運動ニューロン疾患(MND)および筋疾患(MYO)において,MUNIXとMUNEを用いた運動単位数の評価の意義について検討した。対象はMND 10例,MYO 13例,健常者10名である。短母指外転筋でMUNIXとMUNEを実施し,成績を比較した。MUNIXはMNDとMYOで共に低値であったが,運動単位サイズ指標(MUSIX),MUNIXの算出に用いられる指数関数𝛼値で鑑別できる可能性がある。一方,MUNEもMNDとMYOにおいて低値であった。MUNIXやMUNEはCMAP振幅が低い場合に低値になるため,運動単位サイズを確認することが重要である。MUSIXとMUNEにおける単一運動単位電位の振幅はMNDで高値であり,MYOとの鑑別に役立つ。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 51 (6), 637-644, 2023-12-01

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017113110407168
  • DOI
    10.11422/jscn.51.637
  • ISSN
    2188031X
    13457101
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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