重症エアリーク症候群に対するVV-ECMO導入においてカットダウン法を選択した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of severe air leak syndrome with ECMO introduced by surgical cannulation without bleeding complications
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抄録
<p>ECMO管理中の出血性合併症は, 死亡率上昇と有意に関連があり, カニューレ刺入部からの出血が最多である。それゆえ, 出血を回避するカニュレーション方法の選択が重要となる。今回, 重症エアリーク症候群に対しカットダウン法を選択してVV-ECMOを導入し, 出血性合併症を回避できた症例を報告する。49歳の男性。膠原病関連間質性肺炎による慢性呼吸不全で在宅酸素療法が導入されていた。Covid-19肺炎で入院。嘔吐を契機に呼吸状態が悪化し, 人工呼吸管理を開始した。翌日, 両側気胸と縦隔気腫, 全身皮下気腫が出現, 低酸素血症も進行し, VV-ECMOを導入した。本症例では, 経皮的カニュレーション法では, 血管損傷, および血管壁の穿刺孔が拡大した場合に気腫部分への持続出血となるリスクが高いことから, 血管刺入部を目視できるカットダウン法を選択した。広範な皮下気腫を伴う場合はカットダウン法も考慮すべきであると考えた。</p>
収録刊行物
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- 日本救急医学会関東地方会雑誌
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日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 337-339, 2023-12-28
日本救急医学会関東地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017135055374208
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- ISSN
- 24342580
- 0287301X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可