現代日本語における外来語造語成分の造語実態

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  • ―コーパスによる「カー(car)」の事例研究―

Abstract

<p>本稿は原語で自立形式であった形態素が日本語で結合形式に変わる外来語造語成分「カー」を中心に、コーパスを用いて語構成や意味の観点から「カー」の造語実態を考察するものである。「カー」は主に結合形式で使用されるが、自立形式として使われることもある。語構成上、「カー」と結合する語基は多様な語種・品詞性・結合位置に加え、動力源、用途、外観、使用者、構成といった多様な意味関係も持つ。このように多様な語基と結合することは、その造語力の強さを示しており、「カー」は便利かつ自由な造語成分として位置づけられる。「カー」が表す意味は自動車だけに限らず、鉄道車両や電動カートなど車輪を回して動く装置全般を指すこともある。この多義性は合成語内の要素間の意味関係を多様化させる要因となり、具体的な車の種類や関連製品、事象を表す合成語の生成に寄与している。</p>

Journal

  • Kotoba

    Kotoba 44 (0), 125-142, 2023-12-31

    Japanese Language Research Group

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390017193114555264
  • DOI
    10.20741/kotoba.44.0_125
  • ISSN
    24242098
    03894878
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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