ランドサットTMデータによるテンサイの窒素吸収量の評価

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  • Estimation of Nitrogen Absorption Amount of Sugar Beet by Landsat TM Data

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テンサイの原料取引は、1986年より根重1トン当たりの根中糖分で最低生産者価格が決定される糖分取引制度に移行した。そこで、過剰な窒素施肥で糖分が減少し有害性非糖分であるアミノ態窒素量が増加するのを回避するために、窒素肥料の低投入が奨励された。テンサイの根に含まれるアミノ態窒素は、肥料、堆厩肥、土壌中の腐植からの総窒素供給量と関係しており、この関係を利用して窒素吸収量が推定されている。しかし、この方法ではサンプル数に限界があるので作物栄養状態や土壌条件が不均一な圃場を均一に管理することになる。そこで、十勝地方のテンサイ畑地を対象に、衛星データを利用して収穫期の根中アミノ態窒素量を推定した。1986年10月18日に観測されたランドサットTMデータのバンド3から、アミノ態窒素量の推定式(①式)を求めた。AN=-0.321TM3+10.743 …① (n=16, r=0.78**) AN:アミノ態窒素量(meq/100g根部新鮮重)、TM3:バンド3におけるCCT値 さらに、この推定値と成田らによって報告されている②~⑤式から、テンサイが吸収した窒素吸収量の過不足量を評価した。AS1=AN×14.0067×10-5 …② AS1:新鮮重1kg当りのアミノ態窒素生成量(kg/kg根部新鮮重)、14.0067:窒素の原子量 AS2=R×AS1 …③ AS2:10a当りのアミノ態窒素生成量(kg/10a)、R:根重(kg/10a) EN=4.1687+18.2451×ln(AS2+1) …④ EN:推定窒素吸収量(kg/10a) NEL=(19.0-EN)/0.78 …⑤ NEL:推定窒素過不足量(kg/10a)、19.0kg/10a:理想窒素吸収量、0.78:施肥窒素利用率以上の結果から、窒素肥料の増減に関する指針資料を提示し、衛星データが窒素施肥管理に利用できることを示した。

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参考文献 (17)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017223513556096
  • NII論文ID
    10026046265
  • NII書誌ID
    AN10164125
  • DOI
    10.14962/jass.11.2_137
  • ISSN
    21890560
    09137548
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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