書誌事項
- タイトル別名
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- Chemical composition of marine surface sediments around Tokara Islands (GB21-2 and 21-3 Cruise), Japan
抄録
<p>トカラ列島周辺海域から採取した海底表層堆積物90試料について,主成分元素および微量元素24元素を定量した結果を示し,化学組成の特徴や分布特性について検討を行った.本調査海域の海底堆積物は, CaO, Srに富む生物遺骸粒子,T-Fe2O3やMgOなどに富む苦鉄質火山岩類由来の砕屑性粒子,K2Oなどに富む珪長質火山岩類由来の砕屑性粒子の3つの起源物質に由来するものと考えられ,それらの寄与率には地域性がある.各元素濃度間の相関関係から,特に諏訪之瀬島の東方沖(トカラ列島中部海域)では苦鉄質火山岩由来の砕屑性粒子の寄与が大きいことが示唆された.また,Cuを高濃度含む試料がトカラ列島中部海域に認められるが,T-Fe2O3やTiO2濃度は必ずしも高くない.一方で,トカラ列島南部海域のCu高濃度試料はMnO濃度が高いことから,Cu濃集の原因としては初期続成作用の影響が考えられた.</p>
収録刊行物
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- BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN
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BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (5-6), 287-300, 2023-12-28
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017289897051136
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- ISSN
- 2186490X
- 13464272
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可