書誌事項
- タイトル別名
-
- ネッチュウショウ ト ショキアタリ(ナツバテ)ノ イチイン ト シテ ノ フケンセイ フクジンフゼン
この論文をさがす
説明
【目的】熱中症,暑気中り(夏ばて)は,熱波の持続以外の病因は不明である。不顕性副腎不全はストレスを受けると症状が出現する。熱波の持続が不顕性副腎不全患者にとり,熱中症,暑気中りを発症する可能性がある。 【方法】救急搬送の熱中症 2 例,夏期に下痢がある治療中バセドウ病 1 例,ヒドロコルチゾン(HC)補充中の不顕性副腎不全 7 例は,再度の病歴聴取で過去 2,3 年の夏に消化器症状を聴取した。低用量(1-µg)コートロシン試験は,熱中症例は状態安定後,HC 補充を受ける不顕性副腎不全患者は 2 日間補充中止後に実施した。コルチゾル 30 分値 20 µg/dlを境界値とした。 【結果】全例コルチゾル 30 分値は境界値以下,HC 10~15 mg/day補充後,症状の再発はない。 【結語】不顕性副腎不全は熱中症,暑気中りの重要な原因になり得る。補液で状態の改善しない熱中症例には水溶性HCの点滴静注,毎年夏に消化器症状を繰り返す例には低用量コートロシン試験が望ましい。
収録刊行物
-
- 日本病院総合診療医学会雑誌
-
日本病院総合診療医学会雑誌 15 (4), 364-369, 2019-07-31
一般社団法人 日本病院総合診療医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390017300966434304
-
- NII論文ID
- 40021988957
-
- NII書誌ID
- AA12856321
-
- ISSN
- 27587878
- 21858136
-
- NDL書誌ID
- 029928707
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可