難治性の重症心不全で, バルサルバ洞動脈瘤破裂と診断された 1 例

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抄録

症例は 81 歳男性。突然の呼吸困難で救急外来受診。胸部レントゲンにて急性肺水腫を認めた。非侵襲的陽圧呼吸(NPPV),ニトログリセリンの持続点滴など施行し,一旦心不全は軽快傾向となった。しかし第 10 病日より再び心不全が増悪し,高次病院へ転院となった。高次病院での心臓超音波検査および心臓カテーテル検査にて,バルサルバ洞動脈瘤破裂と診断され,瘤切除,パッチ閉鎖術が施行され,軽快退院となった。心不全の原因を診断することが重要であり,文献的考察を加えて報告する。

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