認知症予防のための下肢運動によるCymis演奏システムの構築に向けて

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抄録

<p>世界保健機構WHO(2020年)は,「身体活動による介入は 認知機能正常の成人に対して認知機能低下のリスクの低減のために推奨される(エビデンスの質 中;推奨の強さ,強い)」とし,1週間で150分~300分の中強度(もしくは75分~150分の高強度)の有酸素運動を行うことを推奨した(7.5~15METs・時/週に相当する).座位行動は最小限にとどめて、代わりに低強度でも問題ないので運動を取り入れる,としている.健常成人の認知症予防のため,手軽に利用できる様々なツールがあることが望ましいと考える.筆者らは,足踏み運動によって自分の好きな楽曲が演奏できるシステムを1つの候補と捉え,魅力的なツールとなるように,どのように具体的に構築するのか,検討を継続している.基本的な考えは次の通りである.(a)認知症予防に関して身体運動,楽器演奏の効果のエビデンスがあり,この先行研究に基づく.(b)演奏初心者が容易に演奏できる電子楽器Cymisを開発しており,それを基本にして実行可能なシステムの枠組みを作成する.(c)解決すべき課題を明確にし,その具体的な解決法を策定する.本報告の目的は,システム構築のための概要を説明し,オーガナイズドセッションにおける意見交換の資料とすることである.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 151_1-151_1, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017345590504192
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.151_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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