超音波3次元画像と2次元画像間のレジストレーションによる治療部位推定システムの開発

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抄録

<p> 手術中の画像レジストレーション手法において、超音波2次元画像(2DUS)をMRIと位置合わせする方法[1]では,画質の点で位置決めに有効な一方,モダリティ間の抽出能の違いから運用の煩雑さが問題である.そこで我々は事前に取得した超音波3次元画像(3DUS)と2DUSとの間のレジストレーションによる治療部位推定を行ってきた.[2] しかし, 3DUSはMRIと比べて撮像領域が限定され、方向による解像度の違いのため、平均誤差が15mm程度であった.そこで本研究は, プローブの配置を考慮した複数の3DUSを用いて、精度の改善を図った. 本研究の治療部位推定システムはまず2DUSの撮像時に3次元位置計測センサによってプローブの位置・姿勢を取得する.その後, 3DUSと2DUSとの類似度が最大となる同次変換行列を求める。この際、2DUSとそれぞれの3DUS間で導出された複数の同次変換行列から、3DUS中に含まれる標的部位の座標を推定した.このシステムをファントムでの検証を経て,吸気状態息止めの健常者の肝臓を用いた実施した結果、3個の3DUSを用いたときの誤差平均が、平均10㎜へ改善した.本研究により,配置を考慮した複数の3DUSを用いてレジストレーションを行うことで、治療部位推定精度の改善が認められた.[1] S.Zhang, et al, Medicine, 2015[2] K.Masuda, et al, Current Medical Imaging, 2022</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 241_1-241_1, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017345590596352
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.241_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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