書誌事項
- タイトル別名
-
- ワガクニ ニ オケル ケンコウ ショクヒン ニ ヨル ケンコウ ヒガイ ジョウキョウ
この論文をさがす
抄録
様々な健康食品が市場に溢れているものの,これらの被害状況は明らかでない。我々は日本医師会データベースをもとに健康被害状況につき後ろ向き観察研究をおこなった。2006 年から 2015 年に報告された 153 例を対象とし,男女比は 1:3(37:112),年齢の中央値は男性 41.5 歳,女性 34 歳であった。全体の 55.0 %が 基礎疾患を有し,このうち 30.2 %が治療中で,49.7%が 60 歳以上だった。健康被害の頻度は皮膚症状(46.3%)が最も高く,利用者は高齢層,次いで若年層にピークを示し,前者は,時間的・経済的余裕のあるシニア世代,後者は痩身への関心が高い若年世代を反映した結果と考えられた。生活習慣病予防を謳う広告への暴露や,健康食品を通信販売で容易に入手できる環境などが要因と考えられた。患者-医師間で,健康食品使用についての相談・情報共有を行える環境・リソースが必要である。
収録刊行物
-
- 日本病院総合診療医学会雑誌
-
日本病院総合診療医学会雑誌 14 (2), 130-135, 2018-03-31
一般社団法人 日本病院総合診療医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390017378357039104
-
- NII論文ID
- 40021546651
-
- NII書誌ID
- AA12856321
-
- ISSN
- 27587878
- 21858136
-
- NDL書誌ID
- 028992475
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可