高齢者患者の栄養サポート終了時における栄養法の検討 〜急性期病院内科の現状〜

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  • コウレイシャ カンジャ ノ エイヨウ サポート シュウリョウジ ニ オケル エイヨウホウ ノ ケントウ : キュウセイキ ビョウイン ナイカ ノ ゲンジョウ

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抄録

急性期病院内科に入院した高齢者患者の栄養サポート前後すなわち栄養サポートチーム (NST)介入開始時と終了時における摂食嚥下状態を藤島スケールで検討して,サポート終了時の栄養法を調べた。 対象は 2013 年 4 月から 3 年間,NST介入患者 690 例中,65 歳以上の 670 例で,全体 の77 %を占める内科患者を対象に,肺炎群と非肺炎群に分け,性別・年齢で比較検討した。 介入終了時にGr. 6 以上の全患者( 3 食の嚥下調整食の経ロ摂取可能) 177 例中 11 例が原病悪化で在院死したが,他は全員経ロで退院したので,介入終了時にGr. 5以下の患者に着目した。 Gr. 5 以下の肺炎男性患者では,4 例中 1 例強が在院死,3 例中 1 例が経ロ退院,残りはAHN (人工的水分・栄養補給法)が必要で,肺炎女性患者,男女非肺炎患者では,2 例中 1 例が経ロ退院,5 例中 1 例弱が在院死,残りの 3 例中 1 例弱にAHNが必要だった。なお,経ロ退院の患者・家族は,AHNを選択せずに自然な形の経過観察を望んだ患者であった。

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