頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺発生リスク因子に関する検討

DOI
  • 鎌倉 大輔
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座
  • 長谷川 敬二
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座
  • 中村 一将
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座
  • 福武 勝典
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座
  • 和田 明人
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座
  • 高橋 寛
    東邦大学医療センター大森病院整形外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of C5 Palsy after Cervical Open-Door Laminoplasty

抄録

<p>はじめに:頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺は一定の割合で発生する.その発生原因については様々な説が報告されている.本研究の目的は,自験例から頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺発生リスク因子を検討することである.</p><p>対象と方法:対象は,当院で2015年12月から2021年3月までに頚椎片開き式椎弓形成術を施行した93例とした.検討項目は,頚椎CTでのC4/5椎間孔径,C5上関節突起の突出,C4・5各椎弓の骨溝位置,術前・後頚椎Xp側面でのC2~7角度とし,C5麻痺群(C5群)と非C5麻痺群(N群)で比較検討を行った.</p><p>結果:C5麻痺発生数は7/93例(7.5%)で出現した.C4/5椎間孔径は,C5群で有意な狭小化を認め,C5上関節突起の突出はC5群で有意な突出を認めた.頚椎Xp側面C2~7角度では術前では有意な差を認めたが,術後では両群において明らかな差は認めなかった.</p><p>結語:頚椎片開き式椎弓形成術後におけるC5麻痺のリスク因子を検討した.術前リスク因子としては術前頚椎CTでのC4/5椎間孔狭小化,C5上関節突起の突出,術前頚椎C2~7角度が大きいことが挙げられた.</p>

収録刊行物

  • Journal of Spine Research

    Journal of Spine Research 15 (1), 34-39, 2024-01-20

    一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017422703818496
  • DOI
    10.34371/jspineres.2022-0065
  • ISSN
    24351563
    18847137
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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