大学病院総合診療科の診療実態 〜大学病院総合診療科に求められるものは何か〜

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  • ダイガク ビョウイン ソウゴウ シンリョウカ ノ シンリョウ ジッタイ : ダイガク ビョウイン ソウゴウ シンリョウカ ニ モトメラレル モノ ワ ナニ カ

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抄録

本稿の目的は 2014 年 6-7 月に全国 70 大学病院を対象に実施したアンケートにより大学病院総合診療科の診療実態を明らかにすることである。 70 施設中 56 施設( 80 %)から回答が得られ,総合診療科を有する 52 施設のうち,入院設備のある施設は 27 施設( 51.9 % ),外来のみ 25 施設 ( 48.1 % )で,入院設備のある施設のうち病床数 20 床未満の施設が 74 %だった。 外来では再診を行う施設が 48 施設( 94.1 %),初診のみが 3 施設( 9.4 %)で,紹介状が必要な施設が 14 施設(27.5 % ) ,不要な施設が 37 施設(72.5 % )だった。 月蔵器別にみると,感染症やリンパ節腫脹等は大半の施設が診療しており,各領域のCommon diseasesも多くの施設が診療していた。 診療担当率の高い疾患には①臓器横断的アプローチを要する疾患,②Common diseases,③全人的/社会的アプローチを要する疾患,といった要素があることが考察された。

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