Comparison of lumen-apposing metal stents versus double-pigtail plastic stents for infected necrotising pancreatitis<sup> 1)</sup>.

DOI
  • 木暮 宏史
    日本大学医学部内科学系 消化器肝臓内科学分野

Bibliographic Information

Other Title
  • 感染性壊死性膵炎に対するルーメンアポージングメタルステントとダブルピッグテールプラスチックステントの比較

Abstract

<p>【目的】感染性膵壊死の内視鏡的経消化管的ドレナージにおいて,ルーメンアポージングメタルステント(Lumen-apposing Metal Stents;LAMS)はダブルピッグテールプラスチックステントと比べ臨床的改善が得られると考えられている.しかし,前向き研究による比較データは非常に限られている.</p><p>【デザイン】感染性壊死性膵炎の患者で,LAMSを用いた内視鏡的step-up approachを行った多施設前向きコホート研究の患者と,TENSION試験でダブルピッグテールプラスチックステントを用いた内視鏡的step-up approachに割り付けられた51例の患者を比較した.臨床試験のプロトコルは両群で同一であった.主要評価項目は内視鏡的ネクロセクトミーの必要性であった.副次的評価項目は死亡率,重大な合併症,入院期間,医療費などであった.</p><p>【結果】27カ月間に16の病院で合計53例の患者がLAMSを用いて治療された.内視鏡的ネクロセクトミーの必要性は64%(n=34)であり,プラスチックステントを使用した以前の試験(53%,n=27)と変わらなかった.これは患者背景の補正後も同様であった(オッズ比 1.21(95%信頼区間 0.45〜3.23)).副次的評価項目も群間で差はなく,その中にはインターベンションを必要とする出血も含まれ,LAMS留置後5例(9%)に対し,プラスチックステント留置後11例(22%)であった(相対リスク 0.44;95%信頼区間 0.16〜1.17).総医療費も同程度であった(平均差 −€6348,バイアス補正および加速された95%信頼区間 −€26386〜€10121).</p><p>【結論】同様のデザインによる2つの多施設前向き研究の2つの患者群の比較から,感染性壊死性膵炎患者において,LAMSはダブルピッグテールプラスチックステントと比較して内視鏡的ネクロセクトミーの必要性を減少させないことが示唆された.また,出血性合併症の発生率も同等であった.</p>

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390017422707505024
  • DOI
    10.11280/gee.66.106
  • ISSN
    18845738
    03871207
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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