瀬戸内海におけるメイオベントスの分布と生産量

  • 辻野 睦
    (国研)水産研究・教育機構水産技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution and production of meiobenthos in the Seto Inland Sea

抄録

<p> 瀬戸内海全域のメイオベントス生息密度は,季節的には春季から夏季に高く,年平均ではおよそ400–1,000個体/10 cm2で分布すると考えられた。ほとんどの定点で線虫類の生息密度が最も高いが,現存量ではカイアシ類が線虫類を上回る定点が多く見られた。底泥の有機物量が多い浅海域で底生性カイアシ類の生息密度が高い傾向にあり,生産量では線虫類を上回ることが明らかとなった。水深が深く泥分率が低い有機物量の少ない海域では,メイオベントスの生産量は低いが多毛類の生産量が多かった。</p>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 90 (1), 19-27, 2024-01-15

    公益社団法人 日本水産学会

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ