脳卒中患者に対する長下肢装具の臨床使用:

DOI
  • 浦 慎太朗
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院リハビリテーション科
  • 甲斐 太陽
    西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 北川 孝
    信州大学医学部保健学科理学療法学

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical use of Knee-Ankle-Foot Orthosis for patients with stroke:
  • A Scoping Review
  • スコーピングレビュー

抄録

<p>【目的】長下肢装具(Knee-Ankle-Foot Orthosis:以下,KAFO)の有効性は,脳卒中治療ガイドライン2021や理学療法ガイドライン第2版,既存の臨床研究では十分に明らかにされていない。今回,脳卒中患者に対するKAFOの臨床使用におけるスコーピングレビューを実施した。</p><p>【方法】データベースは6つ使用し,2022年3月までの研究報告を検索対象とした。脳卒中を対象とした,KAFOの記述があるものを対象とした。無作為化比較試験,非無作為化比較試験などの介入研究や,コホート研究,横断的研究を含む観察研究も含めるよう検討した。</p><p>【結果】KAFOを使用した対象者は873名,対象論文は20本であった。使用時期として前期亜急性期の報告が多く,運動麻痺が重度,中等度に対して使用している報告が多かった。前向きコホート研究やランダム化比較試験の報告はなかったが,KAFOの有効性を示した報告は5本あった。</p><p>【結論】現時点では,どのような病期や麻痺の重症度に,どの程度KAFOを使用するべきかは不明確という結果となった。</p>

収録刊行物

  • 総合理学療法学

    総合理学療法学 advpub (0), 2024

    一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017434529169152
  • DOI
    10.50918/cptr.2024-007
  • ISSN
    2436388X
    24363871
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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