訪問看護師がホスピス住宅入居者へ実施するアセスメント

書誌事項

タイトル別名
  • Use of Records from Home-visit Nurses in the Nursing Assessment Provided to Home Hospice Residents
  • 訪問看護師がホスピス住宅入居者へ実施するアセスメント : 看護記録の分析より
  • ホウモン カンゴシ ガ ホスピス ジュウタク ニュウキョシャ エ ジッシ スル アセスメント : カンゴ キロク ノ ブンセキ ヨリ
  • ─看護記録の分析より─

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抄録

<p>本研究の目的は,在宅における看取りの場の新たな形態として注目されているホスピス住宅入居者に対し訪問看護師が行っているアセスメントについて,看護記録の分析により実態を明らかにすることである。1法人が運営するホスピス住宅10施設のうち8施設において,2019年1月~2019年12月の期間の訪問看護サービスの利用における看護記録文書を対象とした。全921500件の看護記録から文字数250字以上の7422件に絞り込み,バイタルサインデータやケア内容などの客観的事実のみが記載されたものを除き,アセスメント(看護師の思考過程)の記載がある看護記録111を抽出した。分析にあたっては,意味内容を損なわないように個人情報に配慮してコード化し,KHcoder3を使用してテキストマイニングを行った。その結果,『排便コントロール』,『内服の管理』,『訪問時の確認』,『療養継続支援』,『状態悪化の把握』,『今後の療養生活への見通し』の6カテゴリーが示された。訪問看護師はホスピス住宅入居者に対し,症状コントロールや内服管理を実施し,訪問時に実際に観察することで状態の把握を行っていた。また,現在の支援だけでなく今後の療養生活への見通しを立て,記録に残していた。以上より,ホスピス住宅入居者をケアする訪問看護師は,全身状態を正確に判断するための観察と,入居者本人や家族,サービスに関わる多職種との連携が重要であると示唆された。</p>

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