小児肘外傷における上腕骨遠位外側骨片の転位方向による簡易鑑別-第2報-

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タイトル別名
  • Simple method of differential diagnosis among pediatric elbow fractures based on the direction of displacement of distal lateral metaphyseal fragment

抄録

小児肘外傷で,上腕骨遠位骨幹端外側に骨片が存在する場合,鑑別診断としては,上腕骨外側顆骨折(以下LCF),上腕骨遠位骨端離開(以下ES),上腕骨外側顆骨折を伴う肘関節脱臼骨折(以下FD)が挙げられる.単純X線正面像で簡易な鑑別が可能か後ろ向きに検討した.症例は75例(男児62例,女児13例)で,受傷時平均年齢6歳2か月(0歳8か月~12歳2か月)であった.内訳は,LCF54例,ES10例,FD11例であった.骨片の転位方向は,LCFはすべて外方内反,ESはすべて内方内反,FDは外方内反または内方内反で,統計学的有意差を示した.骨片が外方内反転位していれば,骨形態からはESは否定的で,第一にLCFを考え,骨片が内方内反転位していれば,骨形態からはLCFは否定的で,ESを第一に考えることが正確な診断に至る一助と考える.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017500450295552
  • DOI
    10.24810/jelbow.30.2_23
  • ISSN
    24342262
    13497324
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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