Panner病2例の治療経験

DOI
  • 磯崎 雄一
    昭和大学藤が丘病院整形外科 昭和大学スポーツ運動科学研究所
  • 古屋 貫治
    昭和大学藤が丘病院整形外科 昭和大学スポーツ運動科学研究所
  • 八木 敏雄
    昭和大学医学部整形外科学講座
  • 志賀 研人
    昭和大学医学部整形外科学講座
  • 堀家 陽一
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 月橋 一創
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 岡田 浩希
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 松久 孝行
    JCHO相模野病院整形外科
  • 筒井 廣明
    昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学医学部整形外科学講座
  • 西中 直也
    昭和大学藤が丘病院整形外科 昭和大学スポーツ運動科学研究所 昭和大学大学院保健医療学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Panner's Disease; A Report of Two Cases

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抄録

【はじめに】Panner病は上腕骨小頭(以下小頭)の無腐性壊死で離断性骨軟骨炎(以下OCD)との鑑別を要する.Panner病を2例経験したので文献的な考察を加えて報告する.<BR>【症例1】9歳男児.野球肘検診で右肘OCDを指摘され受診.症状はなく,年齢,画像よりPanner病と診断.肘に負担のかかる行為を禁止し,約5か月で修復傾向を認めたため投球を再開.最終観察時,症状はなく修復は良好である.<BR>【症例2】7歳男児.空手の突き後に左肘痛が出現し受診.年齢,画像よりPanner病を念頭に安静加療を開始し,経過よりPanner病と診断した.約6か月で修復傾向を認め,最終観察時は症状もなく,修復は良好である.<BR>【考察】Panner病はOCDより発症年齢が低い.病変は小頭の一部から全体に拡大し,小頭全体が変形する.小児の肘疾患を診察する際はPanner病も念頭に置く必要がある.

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