変形性肘関節症術後に発症したガングリオンによる尺骨神経麻痺
書誌事項
- タイトル別名
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- Ulnar nerve palsy caused by ganglion after debridement arthroplasty for osteoarthritis of the elbow
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説明
ガングリオンに起因する肘部管症候群とその再発は比較的稀である.変形性肘関節症と肘部管症候群に対する手術後に症状が軽快し,ガングリオンによって急性増悪した尺骨神経麻痺の1例を経験した.症例は77歳,男性.剣道指導者.70歳時に左側の肘部管症候群の診断にて他院でKing法を施行された.その後1年半を経過して尺骨神経麻痺と変形性肘関節症による可動域制限と運動痛が持続するため当科を受診した.Debridement arthroplastyと尺骨神経皮下前方移行術を施行し神経および関節の症状は改善していた.術後5年8か月(77歳時)で尺骨神経領域の激烈な疼痛を有するしびれが出現した.MRIおよび超音波検査の結果で,肘部管より遠位に発生したガングリオンを認め,切除術によって神経由来の疼痛は消失した.
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 30 (2), 369-372, 2023
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017500450321920
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可