重症下肢虚血術後の運動と血流に対するリハビリテーションの考え方

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タイトル別名
  • Rehabilitation for Blood Flow and Exercise after Bypass Surgery in Patients with Critical Limb Ischemia
  • ~CVTの立場から~

抄録

<p> 重症下肢虚血 (Critical limb ischemia: CLI) 患者の治療目標は\_c20175痛の改善, 組織欠損部位の治癒, 生命予後とQOLの改善であり, 近年では切断回避に加えて下肢機能の維持も着目されている. CLIに対する治療の第一選択は血行再建術であるが, 死因の多くは下肢潰瘍の感染ではなく心血管疾患によるものである. 運動療法は疾病管理を含めた心臓リハビリテーションの一つであり, 新規心血管疾患を予防することができるため, CLI患者に対する運動療法の実施は重要となる. 運動療法を実施することによって血管内皮機能が改善し, 動脈硬化の進展予防や血管新生をもたらす. また, 日常生活動作能力やQOLを改善させることができる. しかし, 創傷を有する虚血肢に対する運動は虚血を助長する危険性がある. 血行再建術後は免荷などの運動様式への配慮は必要だが積極的な運動療法が可能となる. 一方で, 心血管疾患の既往を有する患者や透析患者も多く, 感染を有する場合は安静を要するため, 運動療法を行う際にはリスク管理に十分な注意が必要となる. 本稿では脈管診療に携わる血管診療技師として, CLI術後のリハビリテーションの考え方を述べる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017511236312448
  • DOI
    10.34466/jjsfcpm.5.1_10
  • ISSN
    24354783
    24354775
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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