日本語における修飾現象の再整理

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タイトル別名
  • Reorganization of modification phenomena in Japanese

抄録

修飾は日本語の文成分の中で重要な機能であり,従来の研究ではその中身の形態や意味から様々な検討が行われた。本稿では,修飾を中心に,先行研究に基づき,連体修飾と連用修飾を分けており,それぞれの形態,意味,機能についてもう一度整理を行った。一般言語学の観点から,連体修飾は形容詞で,連用修飾は副詞であると認識されている。本稿では,これを大前提とし,連体修飾成分を「形容詞類」とし,連用修飾成分を「副詞類」として記述を行った。その結果,形態上から連体修飾に属さなくても,意味的には修飾にあたることがある。これにより,連体修飾の形態と意味・機能がずれているところがある。また,ある語句は連体修飾か,連用修飾か,場合によって変わることがあり,連続性を持っていることがわかった。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 23 253-268, 2024-01-25

    北海道大学大学院文学院

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017655072357376
  • DOI
    10.14943/rjgshhs.23.l253
  • HANDLE
    2115/91096
  • ISSN
    24352799
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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