<研究ノート>観光ガイドブック・写真帖にみる浅草観光のイメージ変化

書誌事項

タイトル別名
  • <Research Note> Changes in the Image of Sightseeing in Asakusa Seen in Tourist Guidebooks and Photo Albums
  • カンコウ ガイドブック ・ シャシンチョウ ニ ミル アサクサ カンコウ ノ イメージ ヘンカ

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抄録

現在,「観光地」とされる場所には,その場所を特徴づけるイメージが存在し,定着していることが多い.それら場所イメージが観光地の魅力となって固定され認識されることで,観光などの人々の行動に影響を与えている.本研究の対象地域である浅草においても,「下町情緒」や「江戸」といったイメージが定着している.本研究では,観光ガイドブック・写真帖の記述や写真を3つの時代に区分したうえで分析し,浅草観光のイメージがどのように変化してきたのか,特に「下町情緒」や「江戸」のイメージがどのように形成され定着したのかについて分析した.その結果,第二次世界大戦後,浅草は山手エリアと比較されるようになり,浅草六区の衰退と同時に観光ガイドブックや写真帖によって,「下町情緒」や「江戸」といった新たなイメージが創出されたことが明らかになった.

収録刊行物

  • 法政地理

    法政地理 55 45-57, 2023-03-20

    法政大学地理学会

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