「口腔健康管理」の再考 ─生涯28実現に向けた「口腔健康維持・支援」の提唱─

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タイトル別名
  • Reconsidering “Oral Health Management” ─ Proposing “Oral Health Maintenance and Support” to Achieve a Lifetime of 28 ─

抄録

<p> 従来の口腔ケアに代わる口腔健康管理の新しい定義が日本歯科医師会から公表されて5年が過ぎたが,その定義の理解は歯科界内部においてさえ十分ではない.この口腔健康管理ではケアとキュアを統合した新しい歯科保健医療の理念が構築されており,予防の概念を積極的に組み込んだ今後の歯科医療のあり方を総論的に捉えて,その理念を社会にわかりやすく説明するうえで有益である.その一方で,その分類は実施者が誰かという点に主眼が置かれており,ケア部分の具体的な方法論についての言及が不足していることから,今後求められる予防等の処置の手技手法の開発の目標設定には対応していない.そこで,本小論では改めてこの新しい概念を再考して,その理解を深めるとともに,ケアの部分により焦点を当てた口腔健康維持・支援の概念を提唱した.さらに口腔健康維持・支援を手段と目的に基づき大きく4つのタイプに分類し,それぞれのタイプの口腔健康維持・支援手技の現状を踏まえて,今後必要なhealth-oriented保健医療の技術開発に向けての課題を示した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017676954430720
  • DOI
    10.5834/jdh.74.1_13
  • ISSN
    21897379
    00232831
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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