学校収蔵標本を端緒とした外来植物8種の渡来年代と和名初出に関する新知見

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書誌事項

タイトル別名
  • Dates of the Introduction of Eight Alien Plants to Japan Revealed from Herbarium Specimens Kept at School

抄録

<p>『武蔵野植物目録』(1926) に掲載され,現在は帰化植物とされる8種,ハタザオガラシ,ワルタビラコ,ハナトラノオ,アメリカギク,ハキダメギク,セイタカアワダチソウ,ネバリノギク,ユウゼンギクについて,国内への渡来年代と和名の初出文献を調査した.国内初の採集品となる標本を探索した結果,3種がこれまで提唱されていた渡来年代より数年遡って採集されており,ワルタビラコとアメリカギクは武蔵高等学校に,他種はその他の標本庫に国内初の採集品が所蔵されていた.和名は全8種について『武蔵野植物目録』が初出である可能性が示された.今後多くの標本庫で標本整理が進み情報が公開されることで,外来植物の国内への渡来年代はさらに遡ることもあるかと思われる.また,学校収蔵標本の多くは近年廃棄の危機に瀕しているが,本稿で示したように貴重なものを含むこともあるため,専門家による調査が急がれる.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 99 (1), 58-71, 2024-02-20

    植物研究雑誌編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017732462006784
  • DOI
    10.51033/jjapbot.id0188
  • ISSN
    24366730
    00222062
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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