半固形化栄養剤注入における新誤接続防止コネクタ(ISO80369-3)と現規格製品との操作の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of time, usability, and burden between new and existing devices for syringe feeding of semi-solid nutrients
  • ハンコケイカ エイヨウザイ チュウニュウ ニ オケル シン ゴセツゾク ボウシ コネクタ(ISO80369-3)ト ゲン キカク セイヒン ト ノ ソウサ ノ ヒカク

この論文をさがす

抄録

異なる分野間の相互接続を防止する経腸栄養分野の国際規格ISO80369-3(以下、新規格)が2019年12月より導入されている。重症心身障害児(者)施設に勤務する看護師40名を対象にラコールNF配合経腸用半固形剤®を用いて現規格製品(以下、現行)と新規格による模擬注入を行い、それぞれの操作時間、各操作の身体的負担および「問題なく使用できるか」(以下、使用感)をVAS法にて評価した。操作時間中央値は、現行282秒と新規格365秒(p<0.01)で、平均1.30±0.20倍延長した。各操作(シリンジでの半固形化栄養剤吸い取り、コネクタ装着、注入、コネクタから外す、総合)とも新規格は現行に比し身体的負担は有意に高く(注入のみp<0.05、他操作p<0.01)、使用感は有意に低かった(p<0.01)。新規格を使用した各操作の比較では、身体的負担の大きいものから順に、コネクタへのシリンジの着脱、採液ノズルの着脱、半固形化栄養剤吸い取り、そして、注入であった。新規格の導入は、業務による時間的身体的負担が生じる可能性がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ