円滑な広域医療連携を実施・受容するための岩手県の現状と課題

  • 小守林 靖一
    岩手医科大学岩手県高度救命救急センター 岩手医科大学医学部脳神経外科学講座
  • 奥田 伸育
    中日本航空株式会社
  • 藤原 俊朗
    岩手医科大学医学部脳神経外科学講座
  • 眞瀬 智彦
    岩手医科大学岩手県高度救命救急センター 岩手医科大学医学部脳神経外科学講座 岩手医科大学医学部救急災害医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Current situation and issues for the implementation and acceptance of smooth, wide-area medical cooperation in Iwate Prefecture
  • エンカツ ナ コウイキ イリョウ レンケイ オ ジッシ ・ ジュヨウ スル タメ ノ イワテケン ノ ゲンジョウ ト カダイ

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抄録

<p> 都道府県境に住む住民のため、距離を指標とした生活圏を優先したドクターヘリ要請について検討が促されている。しかしながら距離を指標とした出動要請を行った恩恵を受けるためには、それぞれの地域が抱えている問題について十分に検討し、対策を行う必要がある。岩手県が青森県や秋田県と境を接する二戸地域および久慈地域への岩手県ドクターヘリ(IDH)の出動実態について後ろ向きに検討を行った結果、基地病院から遠く離れた二戸および久慈地域においても、救急車のランデブーポイント(RP)到着よりIDH着陸の方が早く、遅れたとしても救急車のRPでの待機時間は盛岡地域のそれよりも短い、という結果であった。以上からIDHの円滑な業務遂行のための鍵となる要素は、救急隊および地上支援隊のRP到着時間であり、出動要請の時点で要請内容を十分に検討し、適切なメディカルコントロールを早期から行うことが重要である。</p>

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